「ハンターが行くことができない場所どこへでも行くことができる」といわれる水中作業の
スペシャリスト犬です。その由来をたどると、プードルにもいきつくと思われます。いくつかの
フランスの陸のスパニエル(陸上での作業を得意とするスパニエル犬)を交配させ、さらに
ブリティッシュ・スパニエルやアイリッシュ・スパニエルが交配されたことが姿・形から想像
されます。
ウォーター・ドッグとして最高の仕事をするといわれ、水中や沼で能力を発揮します。ハンターが
しとめた獲物が湖や沼に落ちると水中に入り確実に探し出し回収します。水中作業の他、ポイン
ティング・ドッグ(獲物の場所をハンターに伝える犬)としても優秀です。技術を持つハンターで
あっても、この犬がいないフランス北部のノルマンディーやピカルディの地元の地域以外では、
狩猟で卓越した結果を出すことはできなかったといいます。
フランスの海岸へのイギリスの犬の進出によりハンターたちの興味がイギリスの犬へ興味が移り、
消滅の危機に瀕しました。ヨーロッパのハンターたちは、水中作業が得意なこの犬よりも、いろいろ
な用途があるイギリスの犬のほうをより好んだのです。また戦争によって、繁殖することができる
犬の数が減ったため、1950年代には、アリッシュ・ウォーター・スパニエルを掛け合わせる
必要が生じました。
1980年代には、年に100匹弱のエパニュール・ド・オードメルが登録されるに至りましたが、
その後は減少傾向で、現在はやむを得ず行う近親交配によって現れる症状に悩まされているのです。
しかし、最近ではこの犬種がさらに刷新されることが決まりました。オードメルは、ピカルディ
(ピカール)やブルー・ピカルディら3犬種と同じクラブの中で協同体制となりました。
体毛は、なだらかにカールされている長いふさふさした美しい巻き毛で人間の髪の毛のようです。
その毛は寒さをしのぎ、幅がせまく平らな頭の上にはカールのかかった粋なつけ毛を乗せています。
横から見ると、女性のようにみえます。毛色はレバー色1色や、レバー色に白のマーキングが付く
犬もいます。耳は高い位置につき、カールの毛で覆われています。
尾は3分の1のところで断尾され、オリジナルな長さといえます。体は厚く、頑強なつくりです。
頭はよく主人に忠実で、愛情深く接します。フランス原産ですが、フランス以外ではあまり知られて
いません。フランスでも、珍しい存在です。体高 50〜58センチ、18〜23.5キロです。
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